平成28年度 馬場記念病院 病院指標

平成２８年４月１日から平成２９年３月３１日までの退院患者となっており、
当病院では脳神経外科の患者割合が高い（急性期病棟入院の脳神経外科患者約４割で脳梗塞などの発症年齢が高い）事もあり、
６０才以上の方の割合が約８割となります。

ＵＩＣＣとは国際対がん連合が採用している悪性腫瘍の病期分類です。
大腸癌の初発の方についてはｓｔａｇｅⅡが最も多く１７人、次いでｓｔａｇｅⅢが１４人となります。
胃癌についてはｓｔａｇｅⅠの方が１９人となります。
当院では化学療法を主に外来で行っています。

市中肺炎とは病院外で日常生活をしていた人に発症した肺炎のことです。院内の発症は含まれません。
重症度とは身体所見、年齢による肺炎の重症度分類（Ａ－ＤＲＯＰシステム）により、年齢性別や血液中の酸素濃度、
脱水症の有無、意識障害の有無等で０～５または不明に分類されます。数字が大きいほど重症になっていきます。
当院では重症度別の患者数では中等症（重症度１～２）が最も多く、次いで重症（重症度３）となります。
重症度０～２までの軽症～中等症の患者割合が約７割を占めています。
また重症度１～３の患者について平均年齢が８０才を超えており、平均在院日数が長くなる傾向があります。

当院の脳梗塞の患者の約９割は発症後３日以内に治療が開始されております。
また分類毎の平均年齢はすべて６５才を超えております。
脳梗塞では早期診断、早期治療開始、早期リハビリとともに、円滑な急性期から回復リハビリテーション病棟への移行により、
発症後のＡＤＬ（日常生活動作）障害が軽減されます。
当院では急性期医療だけでなく、回復期リハビリテーションを担う回復期リハビリテーション病棟を有しており、急性期から回復期、
在宅まで一貫した総合的な脳梗塞治療管理に対応しております。

ＤＩＣ（播種性血管内凝固症候群）は、さまざまな重症の基礎疾患により、全身の血管内で血栓ができる病態です。
敗血症は血液が細菌に感染することにより全身に炎症を起こす病気です。
肺炎や尿路感染症、腹膜炎、悪性腫瘍などが原因となります。
また入院契機の欄で「同一」「異なる」とありますが、入院に際しきっかけとなった病名と
入院中での主な治療目的の疾患が同一か否かということです。
ＤＩＣに関しては「同一」が４人、「異なる」が１９人となっており、ＤＩＣの治療を目的とした入院が２割、
入院後に全身状態が悪化しDICを発症した症例が８割となります。
敗血症については「同一」が８人、「異なる」が１３人となっており、敗血症の治療を目的とした入院が約３割、
入院後に全身状態が悪化し敗血症を発症した症例が７割となります。