令和5年度 馬場記念病院 病院情報の公表

病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

医療の質指標

  1. リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率
  2. 血液培養2セット実施率
  3. 広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 - 49 50 73 179 389 482 1310 1708 695
令和5年4月1日から令和6年3月31日までの退院患者様の集計となっており、 当病院では脳神経外科の患者割合が高い(急性期病棟入院の脳神経外科患者約4割で脳梗塞などの発症年齢が高い)事もあり、60才以上の患者様の割合が約8割となります。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎-手術なし-処置1:0-処置2:なし-副病:0-0 110 23.90 20.60 16.36% 84.20
050070xx01x0xx 頻脈性不整脈-経皮的カテーテル心筋焼灼術-処置1:0-処置2:なし-副病:0-0 48 6.00 4.57 2.08% 70.48
050130xx9900x0 心不全-手術なし-処置1:なし-処置2:なし-副病:0-他の病院・診療所の病棟からの転院以外 46 20.89 17.38 6.52% 86.83
180010x0xxx0xx 敗血症(1歳以上)-手術なし-処置1:0-処置2:なし-副病:0-0 30 20.13 20.03 20.00% 86.27
040110xxxxx0xx 間質性肺炎-手術なし-処置1:0-処置2:なし-副病:0-0 23 28.48 18.65 17.39% 83.39
内科は各専門診療科に分けてみる場合と総合としてみる場合があります。
一般内科では誤嚥性肺炎で入院される患者様が最も多く平均年齢が84.20才と高齢であり在院日数も長くなっています。
循環器内科では心臓疾患を主に担当しております。頻脈性不整脈に対し、不整脈のカテーテル治療を行っております。
消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎-手術なし-処置1:0-処置2:なし-副病:0-0 78 19.22 20.60 20.51% 84.82
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎-限局性腹腔膿瘍手術等-処置1:0-処置2:なし-副病:なし-0 70 9.84 8.75 2.86% 79.31
060140xx97x0xx 胃十二指腸潰瘍、胃憩室症、幽門狭窄(穿孔を伴わないもの)-その他の手術あり-処置1:0-処置2:なし-副病:0-0 23 12.35 10.92 8.70% 76.87
11013xxx99xxxx 下部尿路疾患-手術なし-処置1:0-処置2:0-副病:0-0 23 13.39 9.55 13.04% 83.35
060100xx01xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。)-内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術-処置1:0-処置2:0-副病:0-0 21 2.91 2.61 0.00% 73.81
消化器内科では消化管出血や炎症性腸疾患などの消化器疾患に対応しております。
胆石に対する内視鏡的乳頭切開術や、内視鏡的胆道ステント留置術を行っております。
誤嚥性肺炎、胆管結石、胃十二指腸潰瘍が多くみられます。
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上)-ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等-処置1:0-処置2:0-副病:0-0 47 3.66 4.55 2.13% 73.81
060210xx99000x ヘルニアの記載のない腸閉塞-手術なし-処置1:なし-処置2:なし-副病:なし-0 20 7.00 8.95 0.00% 72.20
060330xx02xxxx 胆嚢疾患(胆嚢結石など)-腹腔鏡下胆嚢摘出術等-処置1:0-処置2:0-副病:0-0 19 5.16 5.98 0.00% 63.74
060150xx03xxxx 虫垂炎-虫垂切除術 虫垂周囲膿瘍を伴わないもの等-処置1:0-処置2:0-副病:0-0 15 3.80 5.29 0.00% 40.73
060335xx02000x 胆嚢炎等-腹腔鏡下胆嚢摘出術等-処置1:なし-処置2:なし-副病:なし-0 13 5.08 6.87 0.00% 63.00
外科では胃癌・大腸癌など消化器の癌をはじめ、救急病院として外傷や急性腹症にも対応しております。
鼡径ヘルニア、胆嚢疾患(胆嚢結石など)、大腸癌、虫垂炎、胃癌の治療・手術を行っております。
胆嚢炎等における腹腔鏡下胆嚢摘出術の治療を受けられた患者様は、全国の平均在院日数と比較すると早期の退院をしています。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060x2990201 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満)-手術なし-処置1:なし-処置2:2あり-副病:なし-発症前Rankin Scale 0、1又は2 146 16.43 15.57 21.23% 71.55
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷-手術なし-処置1:0-処置2:なし-副病:なし-0 142 9.47 8.38 14.79% 69.56
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷-その他の手術あり-処置1:0-処置2:なし-副病:なし-0 110 14.63 9.88 20.00% 77.43
010030xx9910xx 未破裂脳動脈瘤-手術なし-処置1:あり-処置2:なし-副病:0-0 94 2.07 2.95 0.00% 63.78
010040x099000x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満)-手術なし-処置1:なし-処置2:なし-副病:なし-0 61 25.61 19.09 54.10% 69.77
脳神経外科では脳梗塞が最も多く、次いで頭蓋・頭蓋内損傷(外傷性くも膜下出血・急性硬膜下血腫・慢性硬膜下血腫など)、未破裂脳動脈瘤、非外傷性頭蓋内血腫(視床出血・被殻出血など)の順に多くみられます。
JCSとはJapan Coma Scaleの略で意識障害レベルを表す指数となります。
当院では急性期病棟以外に回復期リハビリテーション病棟があり、各項目の平均在院日数については当院に入院してから退院した日(回復期リハビリテーション病棟含む)となります。
急性期病棟のみの当院平均在院日数は脳梗塞15.2日で、頭蓋・頭蓋内損傷(手術なし)
9.40日、また頭蓋・頭蓋内損傷(手術あり)では13.1日となります。
形成外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080007xx010xxx 皮膚の良性新生物-皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)等-処置1:なし-処置2:0-副病:0-0 10 1.30 3.93 0.00% 55.70
160200xx02000x 顔面損傷(口腔、咽頭損傷を含む。)-鼻骨骨折整復固定術等-処置1:なし-処置2:なし-副病:なし-0 10 1.30 4.63 0.00% 27.70
070010xx010xxx 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。)-四肢・躯幹軟部腫瘍摘出術等-処置1:なし-処置2:0-副病:0-0 - - 5.14 - -
070010xx970xxx 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。)-その他の手術あり-処置1:なし-処置2:0-副病:0-0 - - 4.28 - -
070041xx97x00x 軟部の悪性腫瘍(脊髄を除く。)-その他の手術あり-処置1:0-処置2:なし-副病:なし-0 - - 9.09 - -
形成外科では顔の外傷・変形・全身の皮膚その他の腫瘍や熱傷に対応しています。
対応件数では皮膚腫瘍、次いで顔面損傷(外傷)の順となります。
顔面損傷(外傷)の平均年齢は27.70才と若い患者様に多くみられます。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節・大腿近位の骨折-人工骨頭挿入術 肩、股等-処置1:0-処置2:0-副病:0-0 215 25.03 25.50 71.16% 83.72
160690xx99xxxx 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。)-手術なし-処置1:0-処置2:0-副病:0-0 88 13.80 19.34 72.73% 82.14
160800xx99xxx0 股関節・大腿近位の骨折-手術なし-処置1:0-処置2:0-副病:0-他の病院・診療所の病棟からの転院以外 33 9.27 14.07 75.76% 80.42
160700xx97xx0x 鎖骨・肩甲骨の骨折-手術あり-処置1:0-処置2:0-副病:なし-0 29 3.52 5.23 0.00% 49.86
160720xx01xxxx 肩関節周辺の骨折・脱臼-骨折観血的手術 肩甲骨、上腕、大腿等-処置1:0-処置2:0-副病:0-0 25 11.28 14.00 12.00% 70.92
整形外科では股関節周囲骨折(大腿骨頸部骨折など人工骨頭挿入術を伴うもの)の患者数が最も多くなっています。
胸椎・腰椎以下骨折損傷(胸椎骨折・腰椎骨折など)、鎖骨・肩甲骨の骨折、肩関節周囲の骨折・脱臼の順に多くみられます。
股関節周囲骨折の患者様は転倒により骨折されるケースが多くみられます。
鎖骨・肩甲骨の骨折も転倒により骨折されるケースが多いのですが、こちらは平均年齢が49.86才と高齢でない患者様にも多くみられます。
当院では急性期病棟以外に回復期リハビリテーション病棟があり、股関節周囲骨折の平均在院日数25.03日については当院に入院してから退院した日(回復期リハビリテーション病棟含む)となり、当院での急性期病棟のみの平均在院日数は18.5日となります。
神経内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎-手術なし-処置1:0-処置2:なし-副病:0-0 47 24.57 20.60 14.89% 79.74
010230xx99x00x てんかん-手術なし-処置1:0-処置2:なし-副病:なし-0 46 11.24 7.20 4.35% 59.22
100380xxxxxxxx 体液量減少症-手術なし-処置1:0-処置2:0-副病:0-0 23 14.39 10.60 4.35% 82.00
010160xx99x00x パーキンソン病-手術なし-処置1:0-処置2:なし-副病:なし-0 18 14.94 18.24 16.67% 79.44
030250xx991xxx 睡眠時無呼吸-手術なし-処置1:あり-処置2:0-副病:0-0 17 2.00 2.03 0.00% 64.29
神経内科では主に脳血管疾患、変性疾患等を診療する科となります。
当院では高齢の方に多い誤嚥性肺炎、てんかん、パーキンソン病で入院される患者様が多くみられます。
睡眠時無呼吸症候群に対し睡眠時無呼吸検査(PSG)を行い、一泊入院し退院しております。
リハビリ科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節・大腿近位の骨折-人工骨頭挿入術 肩、股等-処置1:0-処置2:0-副病:0-0 25 61.80 25.50 8.00% 86.28
160690xx99xxxx 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。)-手術なし-処置1:0-処置2:0-副病:0-0 - - 19.34 - -
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷-その他の手術あり-処置1:0-処置2:なし-副病:なし-0 - - 9.88 - -
010040x199x0xx 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10以上)-手術なし-処置1:0-処置2:なし-副病:0-0 - - 22.61 - -
010060x2990201 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満)-手術なし-処置1:なし-処置2:2あり-副病:なし-発症前Rankin Scale 0、1又は2 - - 15.57 - -
手術後に在宅(自宅)に向けてリハビリを目的として回復期リハビリ病棟に転棟し、リハ ビリ中心の入院加療を行います。
平均年齢をみると85才以上の高齢となっています。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 12 - - - - 14 1 8
大腸癌 - - 11 - - 17 2 9
乳癌 - - - - - 17 1 8
肺癌 - - - - - - 1 8
肝癌 - - - - - - 2 6
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
UICCとは国際対がん連合が採用している悪性腫瘍の病期分類です。
胃癌の初発患者数はStageⅠが12人となっています。
大腸癌の初発患者数はStageⅢが11人となっています。
当院では化学療法を主に外来で行っています。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 - - -
中等症 53 17.23 81.57
重症 23 19.30 84.83
超重症 12 26.42 86.33
不明 - - -
市中肺炎とは病院外で日常生活をしていた人に発症した肺炎のことです。院内の発症は含まれません。
重症度とは身体所見、検査所見を基に年齢による肺炎の重症度分類(A-DROPシステム)により、年齢性別や血液中の酸素濃度、脱水症の有無、意識障害の有無、血圧低下の有無で0~5または不明に分類となります。数字が大きいほど重症となります。
当院では重症度別の患者数では中等症(重症度1~2)が最も多く、次いで重症(重症度3)となります。
どちらの重症度の患者様についても平均年齢が80才を超えており、平均在院日数が長くなる傾向があります。
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 525 29.03 76.34 29.39%
その他 33 35.46 73.61 1.25%
当院の脳梗塞の患者の約9割は発症後3日以内に治療が開始されております また平均年齢は70才を超えております。
脳梗塞では早期診断、早期治療開始、早期リハビリとともに、円滑な急性期から回復期リハビリテーション病棟への移行により、発症後のADL(日常生活動作)障害が軽減されます。
当院では急性期医療だけでなく、回復期リハビリテーションを担う回復期リハビリテーション病棟を有しており、急性期から回復期、在宅まで一貫した総合的な脳梗塞治療管理に対応しております。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5951 経皮的カテーテル心筋焼灼術(心房中隔穿刺、心外膜アプローチ) 48 1.71 3.04 0.00% 70.04
K5463 経皮的冠動脈形成術(その他) 12 1.50 2.92 0.00% 68.25
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) 12 1.58 8.25 8.33% 71.75
K5972 ペースメーカー移植術(経静脈電極) 10 2.40 10.10 10.00% 83.40
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む) 10 32.20 23.40 40.00% 71.80
不整脈部門で心房細動、心室頻拍、上室性頻拍のカテーテル治療を行っており、経皮的カテーテル心筋焼灼術では術後約3日で退院しております。
2番目の経皮的冠動脈形成術(その他)、3番目の経皮的冠動脈ステント留置術(その他)は平均年齢が65才以上の患者様に多くみられます。
消化器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 68 2.09 11.22 7.35% 82.06
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 27 1.59 1.93 0.00% 75.41
K654 内視鏡的消化管止血術 16 4.56 11.44 12.50% 76.19
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍胃粘膜) 11 0.91 4.36 0.00% 72.09
K6871 内視鏡的乳頭切開術(乳頭括約筋切開のみのもの) etc. 11 2.73 7.18 9.09% 73.36
総胆管結石、胆管炎の方に行われるのが1番多い内視鏡的胆道ステント留置術になります。大腸や胃のポリープに対し内視鏡を用いて切除する、内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術が2番目となります。
内視鏡的消化管止血術は消化性潰瘍等からの出血に対し行われる手術となります。
外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 40 3.23 5.53 2.50% 68.48
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む) 38 2.79 8.11 26.32% 79.53
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 37 1.70 1.81 2.70% 72.86
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) 15 0.47 2.33 0.00% 43.80
K6335 鼠径ヘルニア手術 13 0.23 4.39 0.00% 77.77
腹腔鏡下胆嚢摘出術は胆のう炎、胆のう結石の方に対し行われる手術となります。
胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術)とは口から物が食べられなくなった方、食事の時に誤嚥することが多く肺炎のリスクが高い方などに用いるもので、胃に直接栄養を入れる管(経路)をつくる手術になります。
腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術は鼠径ヘルニアに対し行われる手術であり、術後平均1日前後で退院しております。
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 89 1.32 12.92 24.72% 79.83
K1781 脳血管内手術(1箇所) 24 1.96 47.08 25.00% 65.88
K178-4 経皮的脳血栓回収術 19 0.79 25.00 21.05% 78.79
K1692 頭蓋内腫瘍摘出術(その他) 16 8.81 24.44 6.25% 57.88
K1742 水頭症手術(シャント手術) 16 7.50 13.69 18.75% 68.13
慢性硬膜下血腫の手術(局所麻酔)が一番多く、次いで脳梗塞に対しての脳血管内手術(全身麻酔)、経皮的脳血栓回収術(全身麻酔)となります。
脳腫瘍に対しての頭蓋内腫瘍摘出術(全身麻酔)も行っています。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術(大腿) etc. 142 4.66 18.02 55.63% 80.13
K0811 人工骨頭挿入術(股) 118 7.00 18.47 70.34% 83.66
K0462 骨折観血的手術(前腕) etc. 45 4.29 8.22 20.00% 62.44
K0463 骨折観血的手術(鎖骨) etc. 23 1.70 3.35 4.35% 60.43
K0483 骨内異物(挿入物を含む。)除去術(下腿) etc. 19 0.79 1.21 0.00% 53.32
大腿骨頚部骨折の手術が最も多く、次いで股関節部の人工骨頭挿入術、前腕骨折の手術、鎖骨骨折の手術の順となっています。
骨内異物除去術は手術の時に入れたプレートや、スクリューを抜く手術となります。
神経内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む) 14 42.00 13.14 28.57% 80.71
K0811 人工骨頭挿入術(股) - - - - -
K0461 骨折観血的手術(大腿) - - - - -
K654 内視鏡的消化管止血術 - - - - -
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 - - - - -
胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術)とは口から物が食べられなくなった方、食事の時に誤嚥することが多く肺炎のリスクが高い方などに用いるもので、胃に直接栄養を入れる管(経路)をつくる手術になります。
特に脳梗塞後遺症などで、経口摂取が困難な患者様に適応があれば胃瘻造設術を行っております。
リハビリ科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術(大腿) etc. 19 5.68 58.42 10.53% 86.21
K0811 人工骨頭挿入術(股) 14 6.07 53.21 7.14% 84.21
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 - - - - -
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む) - - - - -
K609-2 経皮的頸動脈ステント留置術 - - - - -
大腿骨頚部骨折と股関節部の人工骨頭挿入術は回復期リハビリテーション病棟に転棟、転院される患者様が多く、平均年齢も80才以上と高齢となっています。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる 39 0.79%
180010 敗血症 同一 23 0.47%
異なる 74 1.50%
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 12 0.24%
異なる - -
DIC(播種性血管内凝固症候群)は、さまざまな重症の基礎疾患により、全身の血管内で血栓ができる病態です。
敗血症は血液が細菌に感染することにより全身に炎症を起こす病気で、肺炎や尿路感染症、腹膜炎、悪性腫瘍などが原因となります。
また入院契機の欄で「同一」「異なる」とありますが、入院に際しきっかけとなった病名と入院中での主な治療目的の疾患が同一か否かということです。
リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率ファイルをダウンロード
肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが
「中」以上の手術を施行した
退院患者数(分母)
分母のうち、肺血栓塞栓症の
予防対策が実施された患者数(分子)
リスクレベルが「中」以上の手術を
施行した患者の肺血栓塞栓症の
予防対策の実施率
481 441 91.68%
静脈血栓・肺血栓塞栓症の発症リスクは低リスク、中リスク、高リスク、最高リスクの4段階に分類されています。
期間中に肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが「中」以上の手術を施行した退院症例につき、肺血栓塞栓症の予防対策(弾性ストッキングの着用、間欠的空気圧迫装置の利用、抗凝固療法のいずれか、または2つ以上)が実施された症例の割合を集計しています。
当院では、91.68%の実施率となっております。
血液培養2セット実施率ファイルをダウンロード
血液培養オーダー日数(分母) 血液培養オーダーが1日に
2件以上ある日数(分子)
血液培養2セット実施率
538 98 18.22%
人間の血液の中は常に無菌の状態に保たれていますが、何らかの理由により血液中に細菌が侵入することが有ります。
この状態を「菌血症」と呼びますが、「敗血症」になるのを未然に防ぐためにも、この段階で対処する事が大切です。
この原因を検出するためには、患者様の血液を採取して液体培地の入ったボトルにその血液を入れた後に35℃で数日間培養する血液培養検査の実施が必要です。
血液培養検査は1セットのみを実施した場合に起こり得る偽陽性による過剰治療を防ぐため、同日に2セット以上行うことが現在推奨されています。
提出データにて当院では18.22%の実施率となっておりますが、当院での令和5年4月1日から令和6年3月31日までの同日2セット以上の運用率は95.6%です。
広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率ファイルをダウンロード
広域スペクトルの抗菌薬が
処方された退院患者数(分母)
分母のうち、入院日以降抗菌薬処方日
までの間に細菌培養同定検査が
実施された患者数(分子)
広域スペクトル抗菌薬使用時の
細菌培養実施率
343 253 73.76%
抗菌剤が作用を発揮する細菌の種類を示したものを抗菌スペクトルと言い、ごく僅かな菌にしか有効でないものを狭域抗生物質、色々な菌に有効なものを広域抗生物質と言います。
近年、新たな抗菌薬耐性菌が出現し、難治症例が増加していることが世界的な問題となっています。
不適切な抗菌薬の使用は、耐性菌の発生や蔓延の原因になることから、抗菌薬適性使用を推進する取り組みが求められます。
抗菌薬適正使用の鍵を握るのは正確な微生物学的診断であり、抗菌薬投与前の適切な検体採取と培養検査が必要です。
当院の培養検査の実施率は、73.76%となっております。
更新履歴
2024/10/1
病院指標公表ページ更新。