病院長挨拶

病院長挨拶

馬場記念病院は昭和59年に堺市西区に開設され、現在は社会医療法人ペガサスに属する急性期総合病院です。急性期病棟248床、回復期リハビリ病棟52床、計300床の、「患者さま第一」「地域医療への貢献」を理念として、また「24時間、365日受入れをモットーとする救急から在宅医療、介護まで」を合言葉として、地域に根ざした医療を展開している地域医療支援病院です。

現在、私たちの実践している医療、特に近年増加しております高齢者に対する医療は、一般に大学病院や医療センターなどの大病院では、決して経験することはできません。これらの大病院では、高度な急性期医療が中心であり、急性期医療が終了された患者さまのその後の生活については知ることも学ぶこともできません。一方、私たちが社会医療法人ペガサスで行っております医療の本質は、「高度急性期から生活期までのトータルヘルスケアシステムの構築とその実践」であります。すなわち、急性期医療の提供はもちろんのこと、その後の回復期、慢性期、さらに在宅医療に至るまで、地域の患者さまの生活をトータルにサポートする医療や介護を、継続的に提供することが、私たちのモットーとするところであります。そして、この医療の姿こそ、わが国において、これからますます必要とされる医療の姿であると思われます。初期研修時代に、こうしたわが国の医療の実情を熟知したうえで、医師としての将来展望を立てないと、医療の本質から外れた方向に向かっていくことになりかねません。したがって、当院で初期研修を開始される皆さんは、本当に恵まれた環境で医師としての仕事をスタートすることができると考えます。

当院は平成16年より臨床研修指定病院として、積極的に初期研修医の先生方を受け入れ、これまで約70名が無事研修を修了されました。当院で研修修了後、大学病院や医療センターに巣立っていった先生たちや、そのまま当院で後期研修を継続されている先生など、行先はさまざまですが、全員がそれぞれの職場で大変活躍しておられると伺っており、私たちも大変うれしく思っております。

練習は不可能を可能にする
~Exercise makes it possible~

私たちがこれまでも、そしてこれからも研修医の皆さんに期待すること、それは医療人としての基本となる、第一に患者さまを常に自分の親と思って接することができる誠実性を持つこと、第二に常に多くのメディカルスタッフとともに患者さまに医療を提供している自覚と協調性を持つこと、第三にそして常に謙虚に反省して明日への発展へとつなげることができる向上心を持つことの三点であります。この3つの基本を胸に、そして、「練習は不可能を可能にする ~Exercise makes it possible~」、日々のコツコツとした努力が、2年後の研修終了時には、信じられないような大輪となって咲いていることを信じて疑いません。私たちと一緒に、患者さまのために頑張りましょう!