最小の負担で最大の治療効果を上げるため、消化器内科・外科医が診断から治療まで一貫して行います。

24時間対応

消化器センターでは、消化器内科医と外科医が、それぞれが強みを発揮し、内科的治療と外科的治療を併用して、患者さまに最善の治療をご提供していきます。対象は消化管（食道・胃・小腸・大腸）、肝臓、胆嚢、膵臓等、消化器全般。胃癌・大腸癌をはじめとする消化器癌、食道静脈瘤、胆石・痔・ヘルニア等の良性疾患、さらには胃ろう造設等々、幅広く対応しています。 一刻を争う急性腹症や吐血・下血、腹部外傷など急性疾患の患者さまには、24時間対応いたします。スタッフが一丸となり、迅速な診断と適切な治療を行っています。

内視鏡治療と腹腔鏡手術

当センターでは、患者さまの負担をいかに軽減するかを重視しています。そのため低侵襲療法に力を注ぎ、医師は技術の研鑽に全力を注いでいます。その一つが、内視鏡治療です。早期癌やポリープに対する内視鏡的切除術、出血に対する止血術をはじめ、食道静脈瘤に対する硬化術・結紮術、閉塞性黄疸・急性化膿性胆管炎に対するドレナージ術、異物除去等、広範囲にわたり行っています。また、腹腔鏡手術も積極的に取り入れています。なかでも腹腔鏡手術は、今日では細分化・高度化しており、当センターでは主に大腸癌や胃癌、胆石、鼠径ヘルニア等において実施しています。腹腔鏡手術での大きなポイントは、合併症を起こさないことに尽きますが、当センターでは合併症が少ないことでも実績を上げています。

何よりも患者さまの安全性を第一に

こうした低侵襲療法は、患者さまにとって術後の傷が小さく、痛みも少なく、回復が早いというメリットがあり、消化器疾患の治療では主流になってきました。しかし病変によっては、患者さまの安全を何よりも第一に考え、低侵襲療法が適応するか、開腹手術が最善か、消化器内科医と外科医が慎重に検討を重ねます。そして、患者さまには充分にインフォームド・コンセントを行い、最適な治療法を決定していきます。 また、近年では消化器癌に対する化学療法でも実績を上げてきました。センター内に「化学療法センター」を併設し、放射線科、臨床病理部と緊密に連携した集学的治療を行っています。

診療所の先生との連携強化

いずれの消化器疾患にも早期発見、早期治療が大切です。加えて、低侵襲療法により入院期間が短縮し、社会復帰も従来に比べ早くなりました。そこで大切なのは、診療所の先生方の存在です。個々の患者さまの生活背景を熟知したうえでの、定期的な検査受診の推奨、共同指導、そして、当センター退院後の適切な経過観察等々、先生方とさらなる連携強化を図り、地域への貢献を果たしていきたいと考えています。

当院における腹腔鏡手術適応疾患

• 胃癌、大腸癌、肝癌などの悪性疾患
• ヘルニア、胆石、副腎腫瘍など消化器良性疾患
• 急性虫垂炎、腸閉塞、消化管窄孔、急性胆嚢炎など急性疾患
• 気胸など肺疾患

当院における内視鏡治療適応疾患

• 早期胃癌、早期大腸癌
• 食道静脈瘤
• 総胆管結石
• 消化管出血に対する止血術
• 異物除去
• 胃ろう造設