ペガサスの方向性
私たちは高度医療の提供を通して、地域から真の安心と信頼を寄せられる医療法人へと成長してきました。その確かな実績をもとに、現在ではさらに、さまざまな領域との密接な関係を築き上げています。そして今、それはひとつの形を創りつつあります。その完成をめざし、さらなる歩みを続けます。
ペガサス・トータル・ヘルスケアシステム構築に向けて
ペガサスは、医療を核として、地域社会で必要とされる、ヘルスケアに関わるさまざまな分野に積極的に翼を広げています。めざすところは、「ペガサス・トータル・ヘルスケアシステム」の構築。これは「継続ケア」 と「地域連携」で構成され、ペガサス各施設間、各部署間は言うまでもなく、広く地域社会との強い信頼関係をベースに創り上げつつあります。いわば、"ペガサス版地域包括ケアシステム"です。
「継続ケア」を通して、すべてをサポートするサービスの提供
「継続ケア」とは、具体的には、<救命救急→急性期→回復期→慢性期→在宅支援>を指しています。ペガサスは、この形を平成8年からスタートさせました。その目的は、切れ目のないシームレスな医療・介護の提供。今後の地域医療のあり方への模索として、法人内での試みとして挑戦したものです。現在では、各医療領域における 技術の高度化、施設・設備の向上により、大きな成果を生み出し、「ペガサス・トータル・ヘルスケアシステム」における、揺るぎない基盤を創りつつあります。
「地域連携」の充実は、イコール、地域ネットワークの構築
一方、「地域連携」とは、ヘルスケアに関連する地域のさまざまな機関との連携を意味します。これは言うまでもなく、ヘルスケアに関する地域ネットワークの構築を目的としています。医療においては、地域の診療所との病診連携を中心に、ペガサスには無い診療科においては、それを有する病院との病病連携を、また、在宅療 養をサポートする施設との連携などを進めています。保健・福祉分野においては、各分野に関係する職員の努力により、年月を重ねるごとに、各関連機関との絆も着実に強固なものとなってきました。
ペガサスに求められる機能と役割
救命救急機能
馬場記念病院では、緊急検査、手術、集中治療までの一貫した救急医療体制を整備し24時間365日、救急患者の完全受け入れを徹底しています。その技術力は、従来から「救急の馬場記念病院」として、地域から高い評価をいただいてきました。
急性期機能
主要診療科として脳神経外科、内科(循環器科、消化器科、呼吸器科など)、外科、神経内科、整形外科、形成外科の6科を有し、医療の質の高度化へのたゆまぬ努力を続けています。また長年、救急医療にて培った実績をもとに、各種検査技術も充実し、診療科との速やかな連携体制も整い、高度な急性期医療の提供を続けています。
回復期機能
急性期を脱して病状が安定した患者さまを受け入れ、医師、看護師をはじめ、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、臨床心理士、医療福祉相談員らがチームを組み、早期のリハビリテーションを中心に、患者さまがより早く社会復帰できるようサポートしています。急性期治療と在宅・施設介護の掛け橋としての存在です。
慢性期機能
医療療養病棟と介護療養型老人保健施設の2種類を有しています。患者さまの早期社会復帰をめざし、質の高い看護・介護を提供。法人内における急性期・回復期・在宅との連携はもちろん、地域の関連医療機関、また各種施設との連携を進めています。
在宅支援機能
訪問活動においては、看護、リハビリテーション、栄養指導を実施しています。また、介護保険制度利用のサポート、そしてサービス提供においては、ケアプランセンター、デイケアセンター、そして認知症対応型共同生活介護事業の認定を受けた大阪府とのモデル事業であるグループホームがあります。いずれも地域ニーズへの確実な対応に努力を重ねています。加えて、介護ニーズの高まりに対応し、グループ内においては、介護職員初任者研修、派遣業務(ホームヘルパー等)を実施し、地域への浸透を図っています。