社会医療法人 ペガサス 馬場記念病院

診療科・部署紹介

医療機器管理(ME)部

医療機器管理(ME)部には『臨床工学技士』という国家資格を持った医療機器のスペシャリストが在籍しています。 院内の様々な分野において高度化する医療機器の操作・保守を中心に業務を行い、安全な医療提供を支えています。 当院の『臨床工学技士』は、具体的に以下の業務に携わっています。 (※ME...Medical Engineer)

① 医療機器管理業務

馬場記念病院だけでなくペガサスグループ全施設の医療機器情報をデータベース化し、機器の使用状況、保守管理を含め、医療機器の購入から廃棄に至るまでの全てを把握し、効率的な運用・管理を行っています。それに加え、ME部スタッフが毎日に各病棟を巡回し、人工呼吸器を含む医療機器が安全に使用されているか確認しています。

また看護師を対象とした人工呼吸器の院内認定制度の導入と運用、ニーズに合わせた研修会、医療機器に特化した広報誌の発行などによりスタッフ教育にも力を注いでいます。

② 血液浄化業務

血液浄化業務では、慢性期・急性期・アフェレーシス領域での各種血液浄化を24時間体制で、また難治腹水症に対するCART(腹水濾過濃縮再静注法)も対応しています。

各種血液浄化装置の保守管理、透析液、透析用水の水質管理も臨床工学技士が全て行っています。

また地域支援病院として、近隣の透析関連施設からの紹介患者様に前施設同様の透析環境が提供できるようスタッフ一同取り組んでいます。

③ 手術室業務

腹腔鏡・関節鏡・消化器内視鏡・脳内視鏡などの手術用光学機器や、脳神経外科手術用ナビゲーションシステムを使用する手術に立ち会い、器材の準備・操作・医師の補助を行うだけでなく、手術室内の医療機器や、手術器具全般についても、保守・点検を行っています。

また2021年7月の臨床工学技士法改定による業務範囲追加に対応し、腹腔鏡手術におけるスコープオペレーター、気管切開術時の麻酔器操作を担当するようになり、業務の幅を拡大しています。

④ 内視鏡業務

消化器内視鏡・気管支鏡に関わる全てに立ち合い、検査で使用する内視鏡関連機器の準備・点検、在庫管理、内視鏡の洗浄・消毒・メンテナンスを主として業務を行っています。

通常検査・手術だけでなく、消化管出血を伴うような緊急を要する内視鏡治療については、夜間・休日問わず24時間体制で対応しています。

またATPを用いた内視鏡の清浄度調査も定期的に行い、内視鏡洗浄の質の向上に努めています。

⑤ 心臓カテーテル検査業務

心臓カテーテル検査とは、手足の血管内から心臓へカテーテルを挿入し、心臓の機能や血行動態を診断する検査の事です。心筋梗塞などの虚血性心疾患ではバルーン拡張やステント留置も行います。私たちは術野の検査介助・X線透視装置や血管診断装置(IVUS・OFDI)の操作、補助循環装置(IABP・PCPS)の操作、心電図装置の記録を担当し、24時間体制で治療のサポートに当たっています。

不整脈治療においては、頻脈性不整脈の根治治療であるカテーテルアブレーション(心筋焼灼術)にも取り組んでいます。検査介助はもちろん、心内電位の解析(EPS)や、心内3Dマッピング装置(Ensite・Rhythmia・Carto)、など、不整脈治療に必要な機器の操作・解析を5名のスタッフで担当しています。

⑥ ペースメーカー関連業務

ペースメーカー植込み手術時における医師の介助、退院後はペースメーカー外来でのフォローアップ対応に加え、遠隔モニタリングシステム(インターネットを経由し、ご自宅から送られてきたペースメーカーの動作状況を医療従事者が確認できるシステム)のデータ管理も行っています。

それ以外にもMRI対応可能なペースメーカーについてはMRI撮像時の立会いも私たち臨床工学技士が行っており、ペースメーカーに関わる全ての工程を担当しています。

PAGE TOP